バルセロナって、こんなにきれいな街だったんだ | スペイン

barcelona01

4ヶ月ぶり、2回目のバルセロナに来てしまいました。うん、確かにバルセロナはもういいかなって思っていました。人が溢れていて、どこか空気も濁っているような感じ。そんな第一印象があたまの奥底に張り付いたままでした。それでも行こうと思ったのは、バルセロナにいる友達の、楽しそうにしている写真を見たから。そして、なによりも、会いたい人がいたから。いてもたってもいられなくなった僕は、その日のうちに切符を買ってしまって、なにも考えずにただただバルセロナに向かったのでした。

あれ、バルセロナには何があったっけ。

ガウディの建築はもう見てしまったし、サッカーにも興味がない。もちろん、ガイドブックなんていうものは持っていないので、ただただ街を歩くことにしたのでした。でも、この無計画な散歩が、実は最高の案内人だったのです。

barcelona02

barcelona03

barcelona04

バルセロナのバスターミナルについた僕は、まず公共交通の10回券を買って、それから地図とにらめっこ。自分のいる場所から路線図をなぞっていくと、海を見つけました。内陸に住んでいて、なかなか見られない海。やっぱり海が恋しいです。

それからメトロに乗り込んで、まっすぐ目指したのはBarcelonetaという駅。駅から地上へ出ると、そこには青い空。朝9時の日差しは透き通っています。これほど澄んだ光はなかなか見られるものじゃありません。

barcelona05

それからさらに歩くと、水平線が見えてきました。久しく聴いていない波の音。それを聞きながら、長時間の移動でむくんだ体をほぐして一息。こういうのがいちばん落ち着きます。やっぱり自分は拓けたところにポツンと座っているのが好きなようです。何も考えなくていいからね。

barcelona06

沖のほうには人の姿。映画のワンシーンみたい。

barcelona07

barcelona08

強い日差しから元気を吸収したところで、お散歩再開。どこか高い場所に行きたくて、あたりを見渡すと丘を見つけました。そんなに遠くもなさそうだし、歩いていけるかなと、ゆっくり港沿いを歩いていきます。

barcelona10

barcelona09

そして丘のほうまでやってきて、どうやって登るのかとうろうろしていると、坂道を発見。カメラをいっぱいに詰め込んだバックパックを背負ってよいしょと登っていると、見つけたのはサボテン園。大きいのから小さいのまで、いろんなサボテンに囲まれます。ちょうど日は高くなりはじめて、Tシャツ一枚でも汗がでてくるほど。それにエメラルド色をした鳥がさえずっていて、まるで南国のよう。

barcelona11

そこからさらに階段を登っていくと、見晴らしのいいところに出てきました。足りないのは味覚だけで、四つの感覚すべてで感じる気持ちよさ。目で見る鮮やかな色や、心地良い風、それから鳥の歌声と海の匂い。あとは冷たい飲みものがあればよかったなあ。

barcelona12

街の中心に目をむけると、サグラダ・ファミリアやカテドラル。見えるかな。

barcelona26

barcelona25

丘を下りて、ゴシック地区。やっぱり中心に近づくにつれて人も多くなっていきます。怪しげな人もときどき見かけます。そう、これが僕の第一印象がぐいとねじ曲げた原因。ジェノバやナポリのような場所を思い出してしまうのです。

barcelona24

それでも、街の真ん中すべてがこういう場所でもありません。相変わらず大通りの人や車は慌ただしく動いていて、ちょっと疲れてしまうところもあります。でも、きれいなところなんです。人が多くて窮屈に感じるだけで、街自体はとてもきれいなところです。

barcelona18

barcelona19

barcelona20

barcelona21

barcelona22

barcelona23

まだお昼前。人が少ないうちにと、市場をのぞいてみます。赤や黄や緑がこっちを向けと訴えかけてきて、肉や魚や果物の匂いが誘ってきます。どこへいったらいいのか分からなくて、ただ市場をぐるぐるしているだけ。でも、それが楽しいんですよね。

barcelona14

こればかりはどうしようもないこと。やっぱり澄んだ空気が欲しくなってしまいます。それで、こんどは山のほうへ向かっていくことに。地図を見て、なんとなく目星をつけたところへ行ったのが大正解。そこからは、バルセロナの街と地中海を見下ろすことができました。写真では伝えられない空気がどれだけ気持ちのいいことか。時間を忘れて、どれだけでもいられそうになる場所でした。

barcelona15

barcelona16

barcelona17

港やサグラダ・ファミリアもはっきりと。

barcelona28

日が傾き始めて、街のほうへ。光に恵まれて、ガウディのカサ・バトリョが光っていました。こんな奇抜な建物も何の違和感もなく馴染んでしまうのがバルセロナ。

barcelona29

一日の最後はサグラダ・ファミリア。深い青と黄金のコントラストが印象的。だんだん黒くなっていく空がブラックホールみたいにいろんなものを吸い込んで、夜がやってきます。

barcelona30

翌日。空はスカっと晴れて、満天の星空の下、朝5時のグエル公園にひとり。夜明けを待つ鳥の鳴き声だけが聞こえる不気味な場所で、一日の始まりを迎えます。でも、この一日が長いスペイン生活のなかで忘れられない日となるのでした。地中海から昇った太陽に照らされて、人影ができはじめたのは、朝7時。きれいなバルセロナの街で、しあわせな一日が始まります。

It\'s only fair to share...Share on Facebook0Share on Google+0Tweet about this on TwitterEmail this to someone