スペインのなかのイギリスに行ってきた | ジブラルタル

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ジブラルタルはご存知でしょうか。地中海の入り口、ジブラルタル海峡のあるところです。ここはおもしろいところで、イベリア半島にあるイギリスの海外領土です。スペインはジブラルタルの存在を認めていませんが、イギリスは植民地時代から何百年ものあいだずっとジブラルタルを手放していません。日本でいえば北方領土にあたる地域ですが、街は平和で争いの気配はまったくありません。むしろ近年は低い税率を売りにして観光産業に力をいれています。

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セビージャからマラガへ向かうバスの途中、なんとなく地図を眺めていると、ジブラルタルまでそんなに距離のないことが判明。ちょっと遠回りにはなってしまいましたが、急きょマラガからジブラルタルまで弾丸旅に行くことにしました。マラガからジブラルタルの国境に接するリネアという街まではAvanzaバスで13ユーロほど、2時間半の行程でした。リネアのバスターミナルから3分も歩けば、ジブラルタルとの国境です。イギリスはシェンゲン協定の加盟国ではないので、パスポートコントロールがあります。スペインの在留者カードを持っていたこともあってか、ほとんど顔パスでスタンプもなしにすんなり入国できました。これで14カ国目です。

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国境を越えてしばらく歩くと、信号があります。でも、この交差点は世界でも稀です。何かというと、道路が飛行機の滑走路と交差しているのです。飛行機が離発着する時だけ通行止めになって、長い渋滞ができます。いま、渋滞問題を解消するために、地下道路の建設が進められているそうなので、この光景が見られなくなる日もそう遠くはなさそうです。

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滑走路を渡るのはこれがはじめて。舗装はふつうの道路と何ら変わりませんが、とにかく広いこと。そういえば、どうしてこんな場所に滑走路があるのかという話になりますが、ここしかなかったからです。ジブラルタルの領土の大半は山で、のこりの狭い部分に住宅が密集しています。だから、残っているのは海しかないのです。

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さあ、ジブラルタルの市街へやってきました。イギリスの本国には行ったことがありませんが、この風景はどう見てもスペイン。ただ、印象的なのが、ガソリンスタンドの値段表示。ジブラルタルの通貨はジブラルタルポンドですが、ユーロでの値段も表示されています。ジブラルタルではユーロを使うことのできるお店も少なくないようです。最初に書いた通り、ここは税率が低いので、買い物や給油に来る人もいるそうで。

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それからもうひとつの違いは、表記が英語だということ。ジブラルタルでは公用語は英語です。警察署や郵便局、レストランのメニューも英語で書かれていますし、イギリスのブランドもあります。

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やっぱり街の雰囲気はスペインではありますが、なんとなくスペインでないような気もします。英語とスペイン語が半分ずつ飛び交う、不思議なところです。

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ジブラルタル観光の目玉は、自然保護区に生息している野生のサル。ヨーロッパで野生のサルを見られるのはここだけだそうです。山の上まではロープウェイで行くことができますが、この日は雲が低くて、山がすっぽり雲に覆われていました。時間がなかったこともあって、自然保護区へは行かず、ちょっと高いところを散歩。現地の人には「ジブラルタルに行ってサルを見ないなんて!サルを見られる機会なんてないよ!」と説教されましたが、サルなら地元をドライブしていたら見かけるもので、自分にとって珍しくも何ともないのです。

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それより興味があったのが、滑走路。山の上から離陸待ちをしている車の列を撮ってみたかったのです。撮影場所の目星をつけて、坂を上っていると、警備員に呼び止められました。なんと、展望台まであと一歩というところからが自然保護区で、入園料が14ユーロといいます。バスの時間が迫っていて、滞在できるのはせいぜい30分。しかも撮りたいものが撮れる保証もないので、5分悩みました。結局、180度方向転換して山を下りました。次に来る時は時間に余裕を持って来よう。

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